2021年4月20日のフィランソロピック・プラットフォーム発足記念イベントより
渋澤 健
コモンズ投信株式会社 取締役会長
「日本資本主義の父」と云われる渋沢栄一は言いました。「真に理財に長ずる人は、よく集めると同時に、よく散ずる。」お金は、Meのためだけではく、Weのために社会へ流れるべきだ。そして、その流れとは、一滴一滴の滴(しずく)から始まっているということです。この滴は、「お金」だけではなく、一人ひとりの想い、行いです。ただ、流れる前に、その滴は、どこかに集まらなければならない。それが、まさにフィランソロピック・プラットフォームです。よりよい社会へ実現させる大河とは、このように始まるんです。
小宮山 宏
三菱総合研究所 理事長、第28代東京大学 総長
日本では、おそらく多くの人が「公共」というものは国がやると思っていたかもしれない。
しかし、全ての先進国が高齢化などの先進国型の社会課題を抱える中、行政だけでは限界があり、民間の寄付などによる一人一人の行動がとても重要になってきている。
この取り組みは、多くの経営者や資産家の社会貢献を進める画期的な取り組みであり、この仕組みを通じて日本が「課題解決先進国」として世界の模範となることを期待している。
Naina Subberwal Batra
Chairperson and CEO, Asian Venture Philanthropy Network(AVPN)
フィランソロピック・プラットフォームの皆さん、おめでとうございます。この度は、アドバイザリーカウンシルメンバーとして参加できることを光栄に思います。私たちは、アジアにおける社会的投資やベンチャーフィランソロピーの発展・促進を目的とする資金提供者のネットワークを運営しています。現在、600以上の会員が参画しています。
今回発足したフィランソロピック・プラットフォームは、フィランソロピーのエコシステム構築に重要な役割を担い、フィランソロピーの成長と革新を牽引されていくものです。たくさんの投資家がプラットフォームに参加され、さまざまなステークホルダーと連携し、日本をさらに良くする機会を最大限活用されるよう願っています。皆さんとの活動を楽しみにしています。
厚子・東光・フィッシュ
フィッシュファミリー財団代表理事、JWLIエコシステム創設者
富裕層の想いと資金を社会貢献・課題解決へ直結させる重要な社会基盤ができ、大変嬉しく思います。さらに潤沢な資金がNPOの活動財源として循環する新しいお金の流れができ、日本がより住みやすい社会になることを強く願います。NPOが行政や企業の対等なパートナーとして、社会課題解決をリードし、日本経済の担い手になることを期待します。
日本の女性リーダーを支援するJWLIエコシステムでは、NPOのニーズやサービスに関する情報やケースの提供、そして、資金の受け皿として、団体運営及びプログラム強化に力を注いでいますので、財団とのコラボレーションのチャンスを楽しみにしています。重ねて今回のフィランソロピック・プラットフォームの設立、おめでとうございます。
Peggy Dulany Rockefeller
Founder & Chair, Synergos
日本におけるフィランソロピック活動を支援されていくフィランソロピック・プラットフォームの立ち上げにお祝いを申し上げます。
私は、父親であるデービッド・ロックフェラーと共にシナゴスとグローバル・フィランソロピスト・サークルを共同設立し、世界中のフィランソロピストの交流を支援しています。フィランソロピーとは、単にお金を提供するだけではなく、影響力や人脈などを含む自分自身が持てるすべてを結集(けっしゅう)し、前向きな変革を起こすことです。今日(きょう)、ここにおられる方々には、是非、フィランソロピーと優れたリーダーシップがあれば何ができるか創造的に考えてみてください。日本のフィランソロピストの皆さんも世界中の仲間と一緒に進んで参りましょう。
Kyungsung Chung
Managing Partner, The Sylvan Group
この度は、ジャパン・フィランソロピック・アドバイザリーと日本フィランソロピック財団の設立おめでとうございます。このような素晴らしい取り組みに参加できることを大変うれしく思います。地球温暖化が進む中、フィランソロピーはますます重要な役割を果たすでしょう。アジアにおいて実質的な効果を出すには、日本のフィランソロピックのコミュニティの力が極めて大切です。このフィランソロピック・プラットフォームの活動がこうした前向きな変化を生み出すものと確信しております。今後、持続的な未来を実現するためにご一緒に活動できることを願っております。
秋山 孝二
公益財団法人秋山記念生命科学振興財団 理事長
地域を深掘りして課題解決の活動を続けると、世界とのコラボが見えてくる、私自身はそう信じて30数年間、生命科学の研究助成・活動助成を通じて地域・民間・自立財団に関わってきました。今、日本の金融界がやっと目を覚まして時代に追いついてきた、そんな感動を頂いた今回のキックオフフォーラムです。これからの輝く日本を目指し、SDGsを多様な生命が躍動する地域から、金融の皆さまとともに実践し、発信していきましょう。
太田 達男
公益財団法人公益法人協会 会長
一般財団法人非営利組織評価センター 理事長
日本フィランソロピック財団(JPF)の発足、そして公益認定取得おめでとうございます。
米国では富裕層の財産をその遺志に従って、逝去後確実に管理処分していくためのツールとしてのエステートプラニング、そしてその中核ともいうべき公益団体への寄付を組み合わせたプランドギビングが盛んです。この日本版プランドギビングを実現しようとする試みは過去にも何度かありましたが、いずれも広がりに欠け、失敗に終わりました。
今回JPFが発足し、ジャパン・フィランソロピック・パートナー(JPP)と車の両輪となって、プランドギビングの普及定着を推進する盤石の体制が出来上がり、誠に喜ばしく、かつ心強く思うところです。
木越 純
バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店 副会長
日本の寄付文化もここまで来たかと嬉しくなりました。かつての日本には、有為な若者を養い、起業する者に種銭を与え、パトロンとして文化・芸術を育て、社会事業を推し進めた「カッコイイ」大人がいました。人に支えられ運に恵まれたことへの感謝の気持ちを、お金を賢く社会に還元することで行動に移せれば、僕らも「カッコイイ」大人になれる気がします。指南役に期待しています。
熊西 乃里子
公益財団法人熊西地域振興財団 代表理事
この度は、フィランソロフピック・プラットフォーム発足おめでとうございます。
大阪府で民間第一号の公益認定を受け、はや8年目になりましたが、その間、助成金交付を通じて多くの素晴らしい活動をされている団体と共に社会貢献ができ、また、出会った団体との交流が広がることでさらに成長し活躍できることに確信をもっております。このことから、社会貢献への思いをかたちにするためのフィランソロピック・プラットフォームのご活躍を大いに期待し、そして、応援いたします!
木暮 里咲
寄付月間学生チーム・慶應義塾大学3年
初めてこの財団設立のお話を聞いた際に、すごくワクワクしたことを覚えています。寄付の可能性は無限大だと感じており、より多くの人が寄付に関わる、そして寄付をしてもらうことによって可能性の幅が広がることが理想的だと思っています。だからこそ賛同発起人、そしてZ世代を体表する者としてこの財団に関わりたいと思いました。今後の財団の取り組みを楽しみにしつつ、自分がどのように関われるのかを模索していきたい思っています!
須田 騎一朗
ユナイトアンドグロウ株式会社 代表取締役社長
設立大変おめでとうございます。国内にはこのような主旨の専門的な機関が今まで無かったということを知り、意外に感じたとともに、私自身がその活動に参加したいとすら思っております。ご発展を心より応援いたします。
新田 信行
開智国際大学 客員教授
フィランソロピック・プラットフォームは、令和の新たな時代の要請に応えるものだと感じています。日本は大変富める国になりましたが、近年、経済の血液であるお金の循環が不十分であるように思います。これまでの間接金融、直接金融に加え、第三の資金循環としての寄付の重要性は今後益々高まってくるでしょう。より良き日本の未来を創るうえで、本プラットフォームには大いに期待しています。